整備新幹線

 鉄道だって革新は必要で、新しい規格も取り入れていかなければならないのである。鉄道は中長距離客を速度などの高付加価値をもって提供される輸送サービスに生まれ変わっていくのは長期的な時代の流れである。
 しかし、短期的には路線建設・周辺道路及び施設の整備といった公共事業誘導や、はたまた意味のない都市対抗意識のために誘致が進んでいることに疑問をいだかざるを得ない。
 高速・快適・低公害*1の努力は今後も続けられるだろうし、やがては次世代交通が登場するであろう*2
 もう少し高速・快適・低「コスト」の周辺地域交通手段が研究されてもいいのではないか。今は鉄道が廃止されれば地元の足はバスということになっているが、果たしてそうなのか。
 在来線は特急も普通も走っている。特急を次世代化するなら、合わせて各駅停車も次世代仕様対応にすべきであり、長崎新幹線推進の佐賀県が言っているような「現行維持」の言葉は全く説得力がない。現行路線・現行ビジネスモデルでは、一時は政治判断で存続しても長期的には廃止される運命に決まっている。

*1:エネルギー効率向上、騒音低減など

*2:今はそれがリニアモーターカーだということになっている