東京の鉄道は大混乱

 2005年7月の首都圏地震。首都高や鉄道で、関係機関がじっくり点検確認を行ったのは評価されていいと思う。時間がかかりすぎとの声もあるが、安全第一でよいと思う。
 被害がなかったわけではないが、震度4〜5程度では橋が落ちたり脱線や転覆を起こしたり滑走路が壊れたりすることはないようだ。震動時間が少なかったこともあるが、参考になるだろう。
 一方、交通障害発生時の交通機関からの情報提供について問題があると思っていたが(http://d.hatena.ne.jp/o1y/20050720#p3)、報道によれば今回の地震でも全然なっていなかったらしい。
 駅でも経過説明がほとんどなかったらしい。インターネットの運転状況確認ページでも、ある社は「ダイヤが乱れています」と出ているだけ。鉄橋の安全性確認を徒歩で検査して手間取ったと発表されたのはおそらく報道サイトの方が先である。
 どこの駅でも、改札前はダイヤ回復を待つ人であふれかえっていたことだろう。真夏に人口密度の高い所にいても体調を崩すだけで情報は何も入ってこない。
 災害報道を放映してくれるテレビのある店にでも入った方が情報収集できる。空調が効いているし快適である。何も客に教えてくれない駅で時間をつぶすのは疲れるだけだから止めた方がいいと思う。
 あとでニュースを見たら、駅員に食ってかかっている利用客がいた。責めるべきは情報提供をしない指令部であり、情報共有の仕組みを作らない企画や経営である。一般の社員にあたっても仕方がない。その時点でもう利用者として戦略負けである。

怒るエネルギーがあるなら駅を出て歩きなさい。