このブログへのリンク元でいちばん多いのは、検索エンジンで日本語に関するキーワードへの検索結果のページです。中でも敬語に関するキーワードが多いです。わたしの主張が受け入れられて「参ります」症候群とかが減ってくれるとうれしいのですが。
アクセス数2万に向けて、また日本語の話題を書きましょうか。
最近コンビニで増えたと思うのは、「〜円からお預かりします」を言わないようにがんばっている店員です。それまではきちんとマニュアル語をしゃべっていたのに、お金を受け取ると急にだまってしまいます。何を言ったらいいのかわからないのでしょうか。
わたしはam/pmでEdyを使います。最初の頃は早めに「Edyでお願いします」と言わないとふてくされる店員が多かった*1ので、こちらから言うようにしていました。そのようなとき、こちらから言葉を発すると相手は黙ってしまう傾向にあります。マニュアルには「相手が言葉を発する」という例外パターンが考慮されていないのでしょう*2。
am/pmの店員がおさいふケータイの登場などでEdyに慣れてきたので、最近はEdyをちらつかせるだけで現金決済のボタンを押さないようになりましたが、それでもマニュアル言葉の方が出てきません。例外イベントが起こると店員はそのことで頭がいっぱいになり、話ができなくなるようです。
それなら、マニュアルを書いてあげましょう。
- 買い物客がちょうどの金額を財布から出したとき
- (○円)ちょうどいただきます。ありがとうございました。
- ○円頂戴します。ありがとうございました。
- 買い物客がおつりが必要な金額を財布から出したとき
- ○円を預かります。●円のおつりです。ありがとうございました。
- ○円でよろしいでしょうか。●円のおつりです。ありがとうございました。
- ○円なので●円のおつりです。ありがとうございました。
- 買い物客が電子マネーを出したとき
- 読み取り口へお願いします。(読み取り後)、ありがとうございました。
- 買い物客が話しかけたとき
- かしこまりました。
- はい。
「〜からお預かりします」がはやっているのは、「○円をお預かりします」と発音するのが大変だからのような気がします。何しろ“en-o-o-a-zukarishimasu”となり、「ん」をはさんで母音が4つも続くのです。スーパーで発達している「でよろしいでしょうか」は、一円玉の供出を迫られている*3ようで、万能ではありませんが、自分の動作に「お」を付けた「お預かりします」に「から」をつけてしまうよりは間違いがないでしょう。