精算ゲートの効率化

 先進技術が便利を実現するということに異論はない。有料道路のETCも、鉄道のICプリぺードカードも、通過を円滑にしてくれた。
 でも、わたしにとってはローテクである

「店内かごの持ち出し許可」の方が断然満足度が高い。

 ETCも、通るたびに便利だなと思うけれど、数百円のかごの方が費用対効果で断然勝っている。また、システム障害などで使えなくなって不便を思い出すリスクもない。高額の決済能力を持つカードによって紛失、盗難といった経済損失が発生するリスクもない*1
 ここで、レジ係にひとつ言いたい。割引率がわずかなスタンプ・サービスの勧誘をする暇があったら、

クレジット・カードやデビット・カードで店員がもたつくのをなんとかしてほしい。

ゲートの効率化こそが、1%の割引にも勝る有効な顧客サービスだ。磁気式会員カードの処理機を導入する予算があるならば、カード承認端末に金額を打ち込む作業は効率化できないのか*2。クレジット明細の店側控えをレジ備え付けの帳簿に挟む作業を見かけることがあるが、なぜそんな作業のために客が待たされるのか*3
 一般的なレジにおける目標時間は、レジでカードを受け取ってから署名用紙を渡すまで*4

5秒*5だ。

*1:なくしても新たにかご代を負担するだけ。かごを返却すればかご代は返却される。ETC車載器は車を買い換えると「再セットアップ料」というのを取られるらしい。

*2:1. カード承認端末はどの店でも使えるような汎用的な機械であり、カスタマイズすると設備導入費用がかさむと考える。2. 店舗側はクレジット会社側から見ればお客様なのだから、よりよいレジ係向け端末を作るよう働きかけていく。どちらの考え方がお客様志向であろうか

*3:レジからはき出される紙を処理するのは、店内事務であって、客とは関係ないだろう

*4:署名不要なレジであればレシートを渡すまで

*5:暗証番号入力を求めるタイプのレジだと、たいてい5秒を過ぎているような気がする。気が短すぎだろうか