将棋 電王戦

コンピューターがプロ棋士と将棋対戦を行って勝ったそうある。女流棋士、米長さん、そして男性現役棋士
人間の頭脳が持つ直感力はコンピューターには再現できないかもしれないが、膨大な棋譜に基づいたデータをもとに学習が行われ、本番でも同時に処理することができる。人間で同じことをするには過去の対局記録を自由に検索可能な人をたくさん用意して次の一手を分析させればよいだろうか。しかし、将棋の対局には持ち時間がある。時間内に各者が考えた分析結果を持ち寄って議論し、数ある手の中から結論を出すことはできない。人間が得意とする直感は相手から情報を取り込んで自分の脳にインポートする作業と直結することが上手ではない。分析者と判断者を分離しても、分析者は判断者に意見を伝えなければいけない。この作業はきっと永遠に時間短縮できない。人を減らすと最善手にたどり着く可能性が減り、人が増えると最善手を決定するプロセスが困難になる。現在のコンピューターと人間との対局はハンディー戦である。モータースポーツに規制があるのと同じように、コンピューター対戦も規制を強化するとか、人間側に有利なルールにするのがいい。例えば、

  • 例1) 持ち時間1箇月、プロキシ3人の団体戦とする。
  • 例2) コンピューターは何台つなげてもいいが、一手10秒以内とする。
  • 例3) 主記憶容量あるいはディスク容量に制限をつける。

純粋に開発者のアルゴリズムと、人間の勝負が見たいのだが、何をもって「純粋」とするのかの定義が難しい。