未来永劫に歴史を刻んだ侍たち

ワールドベースボールクラシックに2連覇したあとの原監督会見コメント。
確かにすばらしい成果を出したとは思いますが、未来永劫に歴史を刻んだとは言い過ぎ。わたしは歴史を刻んだ巨人V9のメンバーを知りません。来年以降、WBCで日本が勝てなくなったら人々が野球に関心を持たなくなるでしょうし、日本が勝ち続けたら、V9と同じような扱いになってしまいます。「世界大会創設当初は連覇したらしい」ということだけが語り継がれるでしょう。今回いい働きをした岩隈のことは忘れ去られるかもしれません。彼らがしょぼいとは思いません。しかし、豊臣秀吉聖徳太子と同じレベルとは思えません。未来永劫とはそういうことでしょう。
次回の監督は厳しいはずです。イチローは使いづらいし、もしかしたら引退しているかもしれません。その中での3連覇は大変厳しいノルマです。急に戦力が半減することはないでしょうが、野球には「勢い」や「流れ」と評論家が口にするように、雰囲気づくりも大切なようです。どこに精神的支柱を立てるかです。清原監督しかないかもしれませんが、そのときに清原さんが野球界でどういうポジションにいるかです。
「監督名+ジャパン」は今回は使われませんでした。星野ジャパンが悪い印象をひきずったのか、原さんが原ジャパンと呼ばれる器でなかったのかはわかりません。そんな感じなので、次回も原ジャパンでいく可能性は少ないと思います。
決勝10回表、日本ベンチは、イチローに代打を出しませんでした。韓国がサインを間違えたか無視したかは知りませんが、バッテリーが強攻策に行くことまで深読みしてイチローで行ったのでしょうか。違うでしょう。イチローは不動の1番だったのです。野村監督がぼやいても代え難い1番だったのです。まあ、あえて好意的に捉えれば、勧告が満塁策を取ると思ったかもしれません。でもきっとそういうことではなくて、どうしても決断できなかったのです。そういうベンチでも世界一になるならば司令塔は不要です。
原さんが悪かったということではないです。ただ、司令塔かといえばそうではなかったというだけです。トルシエ監督とか岡田監督は司令塔ですが、野球の日本代表は司令塔がいないのです。まあ、星野さんの代わりを決めるのに右往左往しましたしね。
誰も引っ張っていてくれません。次の日本代表はは何ジャパンと呼ばれているでしょうか。ジャパンじゃなくて○○ニッポンと読んでほしいのですが、新党日本ができて以来、○○ニッポンはどうもうさんくさい。田中康夫さんのせいです。
さて、今回の大騒ぎをしらけていた人(複数)から、

日本人はこんなに野球が好きなんだったっけ?

という話を聞きました。いや、日本人はかつては野球好き、巨人・阪神好きだったと思います。しかし、今は、そして将来はどうなるでしょう。