優勝セールは過去のもの

巨人が優勝してもデパートでセールをやらないからつまらないと言う人がいたが、それは昔の話。今は優勝セールではなく、応援感謝セールなので、どこが勝っても節操なくバーゲンが開催される。
そごうだった建物で有楽町店を営業しているビックカメラは、館内によみうりホールがあるし、そごう時代からGIANTSグッズ売り場を継続しているが、埼玉に負けた巨人のセールをやっている。ただ、負けても応援感謝セールをやるのは昔からあったことだ。
きょう、わたしがスーパーで見た垂れ幕には、埼玉と巨人の両方のキャラクター・ロゴが刷ってあった。両チームへロゴ使用料を払ってでも、準備した販促グッズが無駄にならないようにしているようだ。大きな文字で「ありがとう」と書いてあったが、日本選手権を戦った選手へみんなで感謝しましょうということではなく、セールの口実を作ってくれたプロ野球機構へ店側が感謝しているようである。店員がかぶっていた紙製の帽子は、埼玉の青ではなく、橙色だった。
阪神優勝記念グッズを作っていたメーカーは優勝記念ロゴを入れてしまったことで取り返しがつかず、グッズを破棄するそうだが、小売店はたくましい。まあ、実はこっそり阪神グッズを捨てたあとなのでもう巨人グッズを作る余裕がなかったのかもしれない。