パソコンのモニターを買い増した

 数日前から、寿命前の蛍光灯のような「ジリッ、ジリッ」という音が出るようになり、ときどきちらつきが起こるようになったわたしのモニター。そろそろ内蔵蛍光管の寿命と考え、モニターを新しくすることにした。
 これまでのモニターを買うときには、時代にさきがけて15インチ液晶にしたが、今度は時代に先駆けてインターネット・アクオス(PC機能付き大画面テレビ)にする予算がない。20インチで我慢することにした。
 ディスプレー・アダプターを交換し、Windows Vistaに対応するようにもした。もっとも、アプリケーションが未対応なので我が家でVistaが使えるようになるのは1年先だと思うが、画面スクロールがなめらかになるなど、CPUを変えなくてもなかなかいい。今や、パソコン内部には2つの頭脳が連携して動いていると言ってもいい。CPUだけでなく、グラフィック用の演算装置、GPUもパソコンの性能において重要な要素になっている。
 ディスプレー・アダプターを交換したのにはもうひとつ理由があって、パソコンの部品売り場には、パソコンに対して2台のモニターを同時につなげることができる機種がたくさん置いてある。早速、新旧2台並べて置いてみた。
 なんと言っても明るい。古い方は寿命前だから差は歴然である。それでも明るすぎるので少し抑えめにしてみた。そして、やはりでかい。情報量は2倍という感じだろうか*1。ただしそのままではパソコンがモニターに送っている画面フォントが変わらないので、画面がひろくなった分フォントが小さく見える。コントロールパネルの「画面のプロパティ」で大きくしてみたが、今度は旧モニターにとって大きすぎる。大きさの異なる2台のモニターを並べて使うというのは技術面以外の部分で難しいものだと思った。
 新モニターでWebブラウザを使いながら*2、旧モニターでWindows Media Playerを表示させてDVDを再生してみる。ディスプレー・アダプターに負荷がかかるかと思ったが、結構耐えてみせる。画面が突然止まったので驚いたが、実は再生しているビデオがそういう映像だった。今まではこのようなパソコンの使い方をすると画面が乱れるし、同時作業を行う都合上、DVDの画面はかなり小さくする必要があった。今の構成なら、新モニターか旧モニターどちらかに全画面表示が可能である。15インチブラウン管が17インチ液晶に変わったころに味わった以来の感動である。もちろん世間では以前から20インチ超のモニターはあったので個人的な感動ではあるが。
 WebブラウザWindows Media Playerの位置を反対にしてみる。新モニター全画面でも画像の動きは滑らかであったが、画質についてはDVDの画像規格ではあらが目立つ。そうすると次世代DVDの登場というわけか。お金がいくらあっても足りないな。
 フォントは大きくしてみたが、UIゴシックやMSゴシックは線が細すぎて大画面に向かない。Microsoft OfficeについていたHGSゴシックを使うことにしたが、大画面に合わせたフォントやアイコンはVistaの出現を待たなければならない*3
 選んだモニターはIBMのThinkVision。この機種は入力を2系統持っていて、前面のスイッチで切り替えることができる*4。ノートパソコンをつなげたいと思ったときに便利かなと思った。さらに、画面回転機能も付いている。画面回転は、いわゆる「PCもつなげられるテレビ」では想定しない機能*5で、今後もそうであろう。B4が縦入れ原寸大でまるまる収まってしまうのがすごい。しかし課題もある。画面を回すと電源のケーブルやビデオ用のケーブルも動いてしまう。画面回転ができるモニターでは、端子は支柱部分につけるべきだと思う。
 IBMのパソコン事業はアメリカに本社がある中国企業に売られてしまった。通販で買ったら運送業者が「レノボ・ジャパンという会社からのお届け物です」と言っていた。

「という」という部分に考えさせられた。

知名度が低いぞ。がんばれ。
 箱を開けたら、今回は製品にはIBMロゴがついていた。なんだかほっとした。

*1:フォントを大きくして使おうと思っているので、テキストの文字数では1.5倍くらいだろうか

*2:この文書を作っている

*3:逆に言うと、ノート型パソコンにはVistaはいらない

*4:PCもつなげられるテレビだと、切り替えはリモコンになるだろう。別途リモコンが必要なのはわずらわしい

*5:これ以外の部分では、PCもつなげられるテレビと、テレビも見られるモニターの差はほとんどなくなってきている。両者の差は、今度改めて書きたい