温暖化に異説

 2008年6月1日の日経新聞朝刊に小さい記事が出ていた。温暖化は人為的ではない気候変動で説明できる、これからは温暖化よりもリスクが大きい寒冷化の時代に向けて対策を進めるべきだと書いてあった。本当かどうかは学者ではないのでわからないが、Webで検索したらぜんぜん出てこない。寒冷化論議捕鯨推進はもう少し活発に議論されたほうがいいと思うのだが。

人口爆発は幻だった

 数十年前には、日本の人口は爆発すると思っていた。お墓をたてる場所がないとか、小学校は100人学級になったらどうやって授業を受けるのかとか思ったりもした。ところが幻想だった。温暖化の議論も数十年後にはそのようなトンデモ話になっているかもしれない。いや、実はまた数十年後には人口爆発が問題化しているかもしれない。遠い将来はわからないということだ。

集配車が再び電化

 省エネルギーは進めなければならないが、日本経済と国民生活の石油依存度を下げるのが目的であり、これから資源獲得競争にわが国が負けた場合のリスクを小さくすることが必要なのであって、決して「北極の氷が溶けて海面が上がるから」ではない。
 この日は、日本郵政が集配車を電気自動車に切り替える方針が報道された*1。現在では電気自動車の方が明らかにエネルギー効率が下がると思うが、石炭とウランのほうが調達しやすいということなのだろうか。輸入国から発電所まで資源を運ぶ物流が脱石油化できていないが、それさえ目をつむれば比較的安定的に供給されるかもしれない。導入効果を高めるためには、集配件数が多くて渋滞の多い都市部の効率を高める必要があるが、集配拠点を増やして手押し車で運ぶ宅配業者に比べて、集配拠点を減らしている郵政は車の依存度が変わらないわけだが、普通郵便の配達は外部委託であるし、バイク便も強いので、どれだけ電気に変わるのかが今後の焦点である。まあ、ガソリンが300円/lになるかもしれないと思うと、日本郵政グループ単体の財務強化には役立つだろう。
 かつては鉄道に郵便車があったが、モーダルシフトはもうないだろう。電気自動車で郵便配達はどう変わるか。もっとも、電子メールの普及で、かなり電化は進んでいるが...