23時台の電車が空いている原因は

地方から大都市を見ると、終日、無数の通勤電車が走っているような印象かもしれないが、
22時台になると乗員の労務管理の都合に合わせて、需要とは関係なく便数が減る。
終電に合わせて車庫入れしていたら保線作業もできないので、終電が近づくにつれ徐々に減らされていく。

かつてはモーレツビジネスマンが朝も満員、深夜も満員での移動を強いられていた。
朝は多頻度で来るが、深夜はなかなか来ないのに混んでいるので何とかしてほしいと思ったものだ。

しかし、コロナ禍を経てニューノーマルになると、23時台は便数が減っても着席に余裕があるほどがらがらな路線がある。
これでは、さらに便数が削減される恐れがある。

運転間隔が長くなると、例えば長距離通勤においては乗り換えの接続が悪くなる。
所要時間が伸びるので、さらに早めの帰宅を余儀なくされる人がいる。
するとますます深夜の乗客が減る。悪循環である。

東京圏であれば就労人口はまだ横ばいであるはずだ。
乗客はどこに行ったのだろうか。
原因を考えてみよう。

  • 深夜に帰れなくなった
    • 最寄り駅からの最終バスの繰り上がり
    • 短距離の深夜急行バスの廃止
    • タクシーが少なくて、探すのが面倒
  • 帰らなくてよくなった
    • ネットカフェなど、ホテル代わりにできる施設の増加
    • カラオケ、コワーキングスペースなどでの時間潰し場所の増加
  • 働き方が変わった
    • 在宅勤務の普及
    • 残業の削減
    • 深夜残業から早朝残業への移行
    • 営業時間の短縮
    • 持ち帰り残業の増加*1
  • コミュニケーションの変化
    • 強制的な飲み会の減少
    • 飲食店の営業時間の短縮
    • ボーリング、ゲームセンターなど、深夜の娯楽の減少
    • ネットワークゲームなど、在宅で他人とつながる娯楽の普及
    • ひとりで安く済ませられる余暇の増加
  • 上記に比べれば、増加要因はわずか

*1:在宅で業務遂行可能であるにもかかわらず、職場連帯のために出勤を強要されている場合、残業時まで居残りを強要されることは少なく、堂々とパソコンを家に帰って作業できるようになった