医療費通知情報: 所得税確定申告における医療費控除への連携がまもなく始まる

マイナポータルを見ると、2023年2月9日から、前年分の医療費通知情報が受け取れるとあります。
faq.myna.go.jp
国税庁のサイトを見ると、それをe-Taxに取り込めるとあります。
www.keisan.nta.go.jp
例年と書いてありますが、デジタル庁によれば2022年11月からできるようになったことです*1

e-Taxと住民票の無人受け取りに加え、マイナンバーカードが使えるようになることによる具体的なメリットが増えてきました。
2022年申告の昨年までは、医療費集計フォーム*2を用いて医療費を集計するにはMicrosoft社のソフトウェアを使うのが便利でした*3。ここは日本ですからね。どうしてExcelなの*4

期待していますが、不明点があります。例えば医療機関以外に支払った費用の一部も医療費控除が認められています。例えば公共交通機関が使えない場合のタクシー代が挙げられます*5。これまではExcelに「その他」として入力していました。今年のe-Taxの画面ではどのようになっているのか、2月9日以降に確認します。
初年度なので、すべての関係機関がきちんと情報を提出できたのかが見ものです。これに失敗したら、所得税の確定申告は3月15日なので、マイナポータルに対する信用が損なわれます。わたしとしても、領収書を保存するのはいいですが、領収書をちまちまExcelに入れたり、写真を撮ってクラウドサービスに入れたりするのは嫌です。
関係者の人の努力に期待します。

つづき
lqh.hatenablog.com

*1:https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/3f69f2c6-c344-4db8-9ce0-1c9561b2339f/20211126_myna_portal_02.pdf

*2:【確定申告書作成コーナー】-医療費控除の入力

*3:紙に書いてもいいですがね

*4:国税庁Excel形式でテンプレートを配布しています。たぶん互換ソフトでも動くとは思いますが、スマートフォンでの申請も推進しようとしているので、紙とハンコだけでなくExcelも残してはいけませんね。まあ、このブログも米国資本から買ったPCとOSで書いていますけれどね

*5:【確定申告書等作成コーナー】-医療費控除の対象となる医療費には、「電車やバスなどの公共交通機関が利用できない場合を除き、タクシー代は控除の対象には含まれません。」とある