テレビ業界にとって運命の日

2022年11月27日はワールドカップ日本戦。

まだキックオフの数時間前であるが、予想を書き残しておく。

サッカーの結果ではなくてテレビの方である。

 

初戦は祝日であったが深夜に生放送された。

誰もが勝利を確信する試合ではなかったが、日本は勝った。

連勝への期待が高まる中、テレビ業界にとっては視聴率にも注目が集まる。

第2戦はテレビ朝日である。地上波のみでBS放送はない。

日曜日のゴールデンタイム。対抗は警察24時、イッテQ、大河ドラマテレビ朝日はどこまで他局を引き離すか、といった情勢。

 

ところが、ここにABEMAが現れた。

初戦の本田選手の解説が面白かったという評判だ。

テレビ朝日は30分前から放送開始と告知し、事前にコマーシャルをたくさん流してスポンサーを集める作戦だろう。

ところが、ABEMAであれば最初数本流れるだけで、そのあとはノンストップである。試合と放送が延長されたら試合中にもコマーシャルを差し込んでくるのではという心配もない。放映開始も1時間前からである。

そして、テレビのネット機能でABEMAを視聴する場合、テレビリモコンの操作が若干億劫であるが、逆にいうとちょっとした隙間にザッピングしようとすると再びチャンネルを戻すための操作が面倒なのでいっしょに見ていた家族から怒られてしまう。面倒であるがゆえに離れない。これは強い。

初戦ではABEMAでも大手企業のコマーシャルを流していた。テレビではなくネット番組に出稿する企業が増えるだろう。

 

試合後、視聴率換算で「ABEMAがXX%もっていった」というような報道がなされるだろう。

視聴率ランキングで、27日のABEMA > 27日のテレビ朝日  > 大晦日紅白歌合戦 ということになってしまったら、テレビの負けがはっきりしてしまう。

 

ただ、ABEMAの場合、スマホなどの個人視聴がメインではある。個人でABEMAを見ながら居間のテレビをつけるということもありうる。

集計の仕方をごまかして、ゴールポストを動かし続ければ負けないということも考えられる。

様々な意味で注目の一戦である。