小池都知事の価値がなくなった日

2021年3月18日19時半、都知事記者会見。
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本来目標とすべき医療体制の充実については病床5,000を強調。1千万都市で5,000ですか。今年1月に記録した最大が3,500弱だが、なんだか一桁足りない。医療機関に調査をかけたそうだが、最大どこまでいけるかと聞いて? 脅して? ようやく5,000。
ということで、やはり何もできなかったと認定せざるを得ない。
地域に偏りがあったら意味がない。さすがに離島まで完璧にやれとは言わないが、本州のすべての市区町村の医師会に「受け入れ体制万全」と言わせるのがゴールなのではないかと思う。
検査についても長々述べていた。検査の効能は保健所を過労にすること以外に現状は認められず、保健所の人が徹夜で集めたデータも全く生かせていない。ITを取り入れようにもCOCOAでさえ全く機能していないので、どうあがいても地域全体の蔓延防止には全く役立たない。それをもっとやると言っている。だから、これも税金で占いと広めましょうと言っているにすぎない。正月に初もうでが減って使われなかったおみくじを街頭で無料配布するのとまったく変わらない。おみくじで凶が出たら神社にお納めして忘れることができるが、レッテルを貼られ、入院しろホテルに待機しろと言われるだけである。そんな検査は何もうれしくない。
補助金の話もいくつかあったが、申請開始は4月下旬というのもあったりして、ここは緊急じゃないのねと。
斬新だったのは

コロナ対策リーダー事業

という官製風紀委員制度。「こら、マスクをしてください」とかいう人を店に置かないと補助金を出さないそうである。
知事発言が終わり、記者からの質問に移ると、現状について見解を求められたが、はぐらかして答えない。数日前にはさまざまな観点から分析をしていると記者に話していたが、分析の成果は何も出てこなかった。

だいたい想定通りだったが、風紀委員以上に想定外だったことがある。
新しいキャッチフレーズが何も出てこなかったことだ。
あえていうなら「リバウンド防止期間」か。
しかし、その防止策が風紀委員と21時閉店に過ぎず、これではインパクトがない。
たぶんこれで、小池さんの会見映像はテレビで使われなくなっていくだろう。石原元都知事がだんだん使われなくなっていったのと同じパターン。
オリンピックには近づかないようにしているようであるし、感染爆発が復活しない限り、小池都知事が再び脚光を浴びる日は来ない。さあ、与党はどうする?