朝日新聞社員、賭けマージャン認める 4、5月に計4回
2020/5/21 20:21
朝日新聞東京本社に勤務する50歳代の元記者の男性社員が、緊急事態宣言下に、東京高検の黒川弘務検事長とマージャンをしていた問題について、朝日新聞社が社員から聞き取った内容を報告します。社員は緊急事態宣言が出た後、計4回、金銭を賭けてマージャンしていたことを認めました。
表向きは謝罪を装っているのだが、癒着と接待については聞き取りに含まれていない。他の犯罪者はさらすけれど自社の社員は隠蔽しますと、かなり悪質。
引用の範囲を超えるので途中は省略するが、
社員は「緊急事態宣言下に軽率な行動をとったことを深く反省しています」と話している。
と締めくくった。
さらには社の謝罪文がますます醜悪。
重ねておわびします
社員が社内でのヒアリングに対し、検事長とのマージャンで現金を賭けていたことを認めました。新型コロナ感染防止の緊急事態宣言中だったこととあわせて社員の行動として極めて不適切であり、皆さまに不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを重ねておわびします。取材活動ではない、個人的な行動ではありますが、さらに調査を尽くし、社内規定に照らして適切に対応します。また、その結果を今後の社員教育に生かしてまいります。
- 個人的な行動と言い訳
- 社員教育では取材先との癒着はなくならないと思われるが、定期的に誓約書を取るなど具体的な対策を取らない
- 他社や役所の不祥事ではトップの責任問題を追及するのに、自社の不祥事では触れない
- 社員の行動が不適切としているが、どのように不適切かは触れず、謝っている対象をあいまいにする*1
- 個人の行動について謝る前に、自社製品である記事の品質について疑念が生じることのほうが重大であるが、その可能性について何ら言及がない
- 麻雀参加者が取材に関わっていなかったとすることで幕引きを図ろうとしている
- 4、5月が全容だったのか否かがわからず、他の報道に触れていない人には2回だけだったと勘違いさせようしている
今時の大企業では、不祥事が起こるとリスクマネジメントの専門家を呼んで、マスコミ対策を必死になって考えるだろう。しかし、リスクマネジメントの教科書があるとするならば、だめな手本と書いてありそうなことを重ねて犯している。
別の報道によれば、黒川氏も、
- 緊急事態宣言中に、
- 自らの希望で、
- 自らを報道していた社から接待を受け、
- それが賭け事で、
- 常習で、
- 自身が世間の注目を浴びている事実を認識した上で個人宅に隠れて興じる
など、幾重にもやってしまっている。
だからといって、不祥事発覚後に報道機関たるものが、自社商品を使ってだめ不祥事対応を幾重にもやることはないだろう。
俺はお前たちのせいで死ぬほど恥ずかしい。お前たちも恥ずかしいことしてみろと、麻雀相手に言われたか。
自分が金をとられたわけでもないので、賭け事をした人がいるからと言って怒ることはない。
ただ、新聞紙面を使って新聞社が社会をおちょくっているのはひどい。第四権力だから、自分たちはマスコミからたたかれないと思っているのかな。
*1:最初から対象を明確にすると「それだけではないだろう」と言われる余地があり、どうせ文句を言われるなら小さな粗相に着目させて目をそらせようとする作戦