新型コロナウイルス収束へ

中国の新型ウイルス。上の題名は「収束へ」としただけで、収束したとは言っていない。でも、明らかに患者の伸びは鈍化している。
統計をごまかしている可能性はあったが、そもそも中国政府は初動で伝染病発生の事実を隠蔽したことを認めた。メンツにこだわる国がこれ以上隠しておきたい事実はないだろうから、患者数を少なく見せる動機は乏しいと考える。
4日(日本時間5日未明)のニューヨーク株式市場は回復している。大金をかけて世界中を調べまくっている人たちがリスクオンに転換したのだからわたしはその判断を信じる。下落幅に比べれば上昇幅は小さい。ただ、どこかにパンデミックの予兆があれば先物で大いに売られるはずだ。

テレビはあおるだけ

そんな中、テレビは「懸念広がる」などとニュース番組の字幕に平気で書いてしまっている。懸念広がるとは誰のどんな考えをもってそのような総括なのか。
専門家に意見を言わせるだけで、テレビ局が今後の情勢を断定する能力は持ち合わせていないだろう。テレビが調査能力を発揮するのは今では国政選挙投票日の出口調査くらいなものだ。
「リスクは正しくこわがりましょう」と言われるが、新たな事実なしに前よりも不確実性が広まったかのような印象を与えるのはとてもよくない。今日も国内で感染者が増えましたと言っているが、それ以上の人が交通事故で亡くなっている。
コロナ、コロナと印象付ける一方で、インフルエンザや花粉症の備えが全くできていない。インフルエンザはまだしも、花粉症の本格飛来の時季は確実に迫っているにもかかわらず、多くの国民はマスクを用意できていない。春の通勤電車はどうなるのだろうか。コロナウィルスの顕微鏡写真を何度も出して恐怖をあおる暇があったら、マスクの増産計画について工場で取材して解説してほしい。

中国は進んでいる

人の交流が妨げられている中国であるが、物流は確保できていて、食事の出前も取ることができるらしい。受験生向けにスマートフォンで遠隔授業をしているという。 もちろん、できているところだけが取材されているのであろうが、東京ではこうならないかもしれない。