QRコード決済の払い戻し

QRコード決済はクレジットカードと異なりすぐに決済が完結してしまうので、実は返品払い戻しなどの組戻しがかなり面倒な場合がある。

ある総合スーパーで、某QRコード決済の取り消し処理をしてもらうときは、店に1箇所しかないお客様カウンターに行き、スマホ画面に表示された決済番号を端末に打ち込む処理が必要。決済番号はとても小さいフォントで表示される。20桁もあるのに文字ピッチも狭く、隙間がない。目が悪いと読むのは無理。店員泣かせである。

決済記録は、悪い人が勝手に改ざんできないようにする必要があるものの、利用者の申し出によって簡単に取り消せるものでなければならない。利用者都合で返品・返金することもあるが、店頭決済の場合は利用者による誤入力もある。誤入力には利用者の勘違いや聞き間違いだけでなく、店員の言い間違いも考えられる。ICカード決済の場合は店員が入力して、店員自ら目視で確認し、さらに利用者が目視で確認するが、入力を利用者に委ねているので利用者が確認を省略してしまうかもしれない。

店舗は、返金処理を練習しておく必要がある。また、決済事業者はレジ端末で返金処理ができるか、店員に送金権限を与えよう。ただ送金ができるというのは不正の原因になるから従業員にさせるのはよくないかも。