みどりの窓口

今年も新年度がやってきた。今年もみどりの窓口には定期券を求める大行列ができた。
ユニクロすき家、そしてヤマト運輸の現場がブラックだと大騒ぎだが、JR東日本みどりの窓口の設置駅を極端に減らしているにもかかわらず社員はけなげに端末を打っている。打っても打っても行列は伸びる。客はいらだっているのに丁寧な応対で立派だとは思うが、国労はもう少し怒ってもいいのではないか。
2年前にも似たようなことを書いたが、*1きょう見かけたのは行列の末尾あたりに机が置かれ、定期券の申込用紙が用意されていた。用紙の記入台を増やしても行列の短縮には何ら貢献しないのだが、ちょっとは並ばされるお客様のことを気にしていますよという中途半端なアピールは乗客の機嫌を損ねるだけである。ただ、わたしは4月初旬はみどりの窓口が混むことを知っているのであえて避けるようにしている。
長い行列の中に、あしたのこだま号の指定席3枚とか、明らかに券売機で買うべき客が紛れているのが不可解である。指定席でも券売機で買えることは窓口でずっとアナウンスされていて、窓口の係員はそれを1日中聞かされているわけだが、客の行動に変化は見られない。そろそろ、交通機関各社はアナウンスを聞くべき客が聞いていないことを理解すべきだろう。ずっと聞かされるのは列に並んでいる客も同じである。
わたしは2区間定期を買うときに並ぶことがあるが、2区間定期くらいネットで買えるようにしてほしい。継続なら買えるが、前回の券面と同じという条件であれば新規でも発券してほしい。もしくは思い切って複雑な制度を抜本的に見直してもらってもいい。窓口係員の精神衛生を守ってほしい。
ひとつ制度に加えるとしたら、そろそろ窓口発券は手数料を取ってもいいのではないかと思う。あるいは機械発券を300円割り引くとか。
あと、どんなに寂れていても指定券発券ができる機械が1台しかない駅はやめてほしい。その機械が壊れたらあらかじめネット予約してあっても出発駅で当日受取できないんだよね。発車時刻が迫っているのに誰かが操作に苦戦していたら待つしかないんだよね。発券してもらえる保証がない状態でネット予約を普及させようとしても無理ではないか。
本当は

  • みどりの窓口を若干復活する
  • ICカード発券機を旅行代理店にも置く
  • 移動式端末で定期券集中時期くらいは臨時窓口を設ける

というような対策を採っていただきたい。定期券を敬遠させてICカードを使わせようという作戦にしか見えない。
一方、発券機が嫌いな乗客については、会話をして切符を買いたいということだと思われるので、対話型券売機を作ればいい。人工知能との組み合わせで、すでに実用化可能である。ちゃんと券売機が聞き取れない発音をする場合はセンターにいる人にバトンタッチできるようにすればいい。機械の保守料は職員の給料よりは安くなるだろう。