住宅ローンの借り換え 契約編

本審査が通ると契約となる。
窓口で相談に応じてくれた担当者がそのまま契約まで担当する場合と、契約の担当が変わる場合とがある。両方のパターンを取材したが、後者は要注意である。担当者にとって顧客はもう「釣った魚」であるし、ローンを決断した経緯などは書類でしか知らないので、顧客はがっかりを味わう可能性がある。
一番不思議なのは金銭感覚がないこと。司法書士への報酬などの諸費用を「○○万円くらい」といい、ひどい場合は契約後でないと正式な見積もりが出ない場合もある。契約の担当者自身だって、昼の食事代を節約したりしているはずなのに、顧客の金となると万単位でおおざっぱになる感覚が信じられない。
金利が他行より安いことばかり語って、諸費用が他の銀行よりも数十万円も高い銀行があるが、自分たちの感覚が麻痺しているのと同様に顧客も麻痺していることを狙ったビジネスには賛同できない。*1
金融機関は貸してやる側なので契約者は文句は言えないが、やがては口コミサイトが立ち上がって住宅ローンが貸せる金融機関は半分に減るのではないかと思っている。

*1:金利が他行より多少安くても、諸費用相当分を借り入れれば完済が半年、1年遅れることになる。