クオリティーの低下が心配ならしい

2014年10月5日のある民放局。情報番組で、すき家の深夜ワンオペ終了の次にコンビニエンスストアによる高級スーパー買収の話題を取り上げた。
すき家の次ではイメージが悪いね、と思ったのもつかの間、スーパーの周辺で聞き込み取材したVTRが流された。クオリティー低下が心配、というコメントを2人続けてだ。コンビニエンスチェーンは投資キャピタルよりも高級スーパーの経営が下手ということか。もしくはダイエーの完全子会社化報道の後なので、ある日突然コンビニの屋号に掛け替えてしまわないか心配ということか。少なくても「新たな店舗展開に期待!」というまとめ方ではなかった。
ふと思いついて、短文投稿サイトで「クオリティ」という言葉といっしょにスーパーの名前を検索。すると、書き込みがたくさんヒットした。報道制作者はネットを見てクオリティビデオを作ったのかもしれない。
取材ビデオに出てくる周辺住民(風)の人や、投稿している人が言っているクオリティーが品揃えのことなのか、惣菜の味の事なのか、店員のことなのかはよくわからなかった。

コンビニによる質への取り組みは評価されていない

テレビがどんな言い方をしたにせよ、そこにストーリーがあったにせよなかったにせよ、コンビニはクオリティーが低いと思っている人がいることは確かである。多店舗に一定品質の商品を毎日提供し続けていることはそれなりにすばらしいことだと思うが、ありきたりのものが、そこそこの値段で売られているという印象になってしまっているのだとしたら、かわいそうな気がする。
質にこだわった新業態店舗や、新商品も一部ではやっていると思われるが、コンビニにはそういうことができないと思われている。