民主が提言 安倍首相の地元・山口に最終処分場

2014年2月8日産経新聞

 増子氏は会議で「原発の安全性が確立していない中、世界に向けて福島原発はコントロールされていると発信した首相の責任は重い」と批判。原発輸出の推進や原発再稼働を否定しない責任を取るべきだとして「地層的にも科学的にも検証しなければいけないが、首相は重く受け止め、自ら前面に立っていただきたい」と述べた。

ひどすぎる。責任政党であれば地層的にも科学的にも検証するためのアクションを取ってから提言してほしい。政治的にも、仮に首相に政治的過ちがあったと仮定して、その責任の取り方が山口県への処分場誘致というのは責任の取らせ方としておかしい。戦後の政治家は偉くなると地元に予算を持ってきたが、これからの政治家は偉くなると地元に迷惑施設を持ってくる仕組みにしたいのか。
あと、民主党の思想は「政治家にとって処分場の場所は決めたくないし、決められない」という前提に基づいている。確かに楽しい決定ではないし、事実なのかもしれないが、それを前提にしてしまうということは、もし民主党が政権を取ったら決めたくないし、決められないということを示唆するものである。民主党の政策集を確認したが、中間貯蔵物や廃棄物については国が責任を持つそうである。書いた人は東電任せにしないという意味で書いたのだろうが、図らずも民主党には責任を取れないので官僚任せにしたいという本音を漏らしてしまっている。