光の道

ソフトバンクが全国紙に1面意見広告。
NTTやKDDIは、全部光にすると選択する自由が損なわれると言っているが、主張がよくわからない。
希望する人だけ光を導入する、と言うが、本当に未開通地域で「わたしもほしい」と言ったらひいてくれるのか。希望者が少ない地域の人は希望者に含まれません、と言ったら差別である。
世の中には光回線をほしがらない人がいる、という主張なのだろうか。高速道路をほしがる地方の人に対して「無料の一般道をほしがる人もいるのに、なぜ高速道路なのか。細い道か高速道路かを選ぶ自由が損なわれる」と言っているようなものである。いまのところ、どの地方も高速道路をほしがっている。
もっとわかりやすい反論をしていただきたい。
ちなみに、選ぶ自由を奪っているのはNTTである。ひかり電話は一般電話と異なり、なぜ停電時に使えないのか。たった30分くらい話せるようにするだけ*1で、終端装置にアルカリやオキシライド電池の箱か、UPSが必要で、電池は半年に1回交換、しかもその箱がレンタルとはどういうことか。これではひかり電話を選びにくいではないか。電池ケースなんて当然買い取りにすべきだし、乾電池型の充電池を利用可能としたり、せっかくネットにつながっているのだから電池の交換時期を知らせてくれたりなど、ひかり電話の利便性を高める工夫はないのか。希望者だけに提供してやってるサービスになってしまっている。
ちっとも利用者の味方ではないのに、マクロ社会の変革への提言に対して、ミクロの利用者の自由を主張する。筋違いも甚だしい。

たぶん孫さんなら料金を下げられると思う

孫さんは実際にADSLを普及させたし、料金も下げた人だ。その人に対して「ソフトバンクの試算ほどは料金が下がらない」と主張するのも滑稽である。

 A案を主張するのは、抵抗勢力の名にふさわしい。

全国に高速回線が普及したら

秘境の温泉宿に行っても、わたしはネットにつなごうとするのだろうか。せっかく文明が入り込まない大自然の中まで行っても結局は端末に向かってぴこぴこやってしまう。高速回線がほしいような、いや、いらないような。

*1:長時間にわたる停電が少ない日本では、再接続までの手間や時間を省くための意味づけだろうか。だから高価で大きな電池を使うのではなく一定時間だけ電源供給できればよいという製品コンセプトなのかもしれない