東横線

今朝は東京にいたら東急線が大混乱していた。原因は長津田駅の信号トラブルであった。半蔵門線は電車が全然来なくてホームに人があふれていたようだが、わたしは東横線には影響ないと勘違いして、広尾から日本大通りに行こうとした。
実際は、田園都市線の振替乗車の客が殺到して東横線はじめ東急各線は10分程度遅れていた。しかし東急はメトロと違って、マイクを離さない駅員とか、1分遅れただけで大変申し訳ございませんと平謝りする車掌とかはいないからほとんど教えてくれない。日比谷線でも、10分の遅れは信号トラブルがなくても普通のことだから何も教えてくれない。

  1. 広尾で、東急線直通菊名行に乗車
  2. 地下鉄のトンネルを抜けたあと中目黒で隣のホームに急行が来たが、延着の菊名行きが先発だというのでそのまま乗車。
  3. 自由が丘で待ち合わせ。さきほど乗ならなった急行に乗り換えたがそれが武蔵小杉止まりと知る。
  4. 終点武蔵小杉で待っていればよかったのに、目黒線急行が来たので寒さに耐え切れず乗ってしまう。
  5. しかし目黒線は日吉で終わり。下りたら隣のホームを特急電車が駆け抜けて乗り継ぎに失敗したことを知る。仕方なく待っていたら最初に乗った日比谷線発の菊名行きが来る。
  6. 終点菊名で待っていたら各駅停車元町・中華街行が到着したが、発車待ち合わせのようである。特急が来たので待ち合わせの各駅停車ではなく特急を選ぶ。
  7. 発車後に、通勤特急とは異なり、下車駅は通過だと気づく。みなとみらいで降りるが、速過ぎて後発をかなり引き離してしまっている。
  8. さきほど乗らなかった各駅停車元町・中華街行きでようやく下車駅に到達。

冷静に考えれば中目黒で待っていればよかったのだが、それができなかったのは間引き運転している半蔵門線のことが念頭にあったからだ。友人からのメール情報では、マイクが好きなメトロ駅員は「次の電車は青山一丁目駅を出ました」と連呼していた。ところが、5分前も青山一丁目と言っていた。その他の情報を総合すると、7時前に始発駅で発生したために5割もの間引き運転で、次はいつ電車が来るかわからない状態だった。当然、急行運転も中止だ。
東急線内に着いたらわたしは、JRを選ばなかったことを後悔する余裕もなく、次に発車する電車にすがりつくしかなかったのだ。
でも、朝の下りとはいえ、乗車率の高い東急東横線だ。電車の混雑がひどくないことを察知すれば遅れていても確実に流れていることを理解できたはずだ。東急が不親切だとはいえ、もう少し考えればよかった。

列車推奨はすべし

東京23区-横浜間はJR・東急・京浜急行があるが、JR東海はさておき、わかりやすさの面では私鉄2社よりも、JR東日本の圧勝であった。各駅停車とそれ以外を完全に車線分離しているので、優等列車の待ち合わせの心配がなく、特に23区東部からは100円以上高くなってしまってもJRの方が単純で安心であった。
最近では、湘南新宿ライナーと東北縦環線で複雑になろうとしている。これからは、次に来た電車に乗るべきかどうか混乱する可能性が出てくる。
ところが、JRは乗客の混乱を理解している。横浜駅横須賀線ホームでは、

湘南新宿ライナー、渋谷方面の電車はこの後30分程度先となります。
渋谷方面にお越しの方は、品川で山手線にお乗り換えください

のような放送が行われている。「30分程度」といった可変的な内容を含む放送は自動化できないので駅員の機動的な判断で行われている。
なんでJR横浜駅上りホームでは案内があるのに、東急線中目黒駅下りホームでは案内がないのか。自由が丘で急行の待ち合わせがあります、というのもいいけれど、急行が武蔵小杉止まりなのであれば、菊名より先は終点武蔵小杉で乗り換えることを積極的に勧めるべきだろう。
振替輸送を実施しています」というアナウンスがあるが、「無料にしてやったぜ」と威張っているとしか思えない。そういうことよりは、日比谷線の駅員や車掌は「横浜から先は、恵比寿からJRを利用になることをおすすめします」と言ってくれた方がよほどありがたい。情報が古くて間違ったことを言うと抗議されるのが怖いのだろう。そろそろ、乗務員室には最新の交通情報が検索できる端末を用意すべきではないだろうか。推奨型のお客様誘導に変えてほしい。
感情のこもっていないメトロの真似をして

浦安よりも先にお越しのお客様は、
とーよーちょーで、後から来る
とーよーこーそくせん直通の快速、
とーよーかつただい行きにお乗り換えください

のように言う必要はない*1。後から来るのは急行ではなく特急だ、と教えてくれればそれでいいのだ。

*1:原文通り。こんなにトヨトヨ言われたら初めて聞く人はビックリであるが、誇張ではない