ICタグ

 2月6日のWBS、トップはICタグの話題だった。ジャスコの食料品売り場で、店から消費者に情報提供をする実験をやっていたが、はっきり言って使えそうにない。
 買い物カートについている液晶画面から情報を入手できるというが、通路で立ち止まってタッチパネルとにらめっこしている人がいたら邪魔だ。料理の献立紹介は、今まで通り紙を置いてくれた方が持ち帰れて便利だろう。
 セルフ方式の売り場では、やはり商品にタグがついていた方がいい。買い物途中でかごに入れた商品の合計額がわかる。合計額を見て「そろそろ品を増やすのをやめよう」と思う客もいるかもしれないが、値引き額を示せば「それだけ得ならもう少し買おうか」という気にもなってもらえるかもしれない。なにより、レジが混んでいる日に、レジに並ばずに出られたら楽だろう。
・・・まあ、これだとIBMが以前やっていたテレビCMと同じなのだが、わたしはもうひとつ提言する。レジ袋削減運動のマイバックにタグを付けるのだ。カートにリーダーを付けて、商品と持参かごのタグを読む。

  • あなたはいつもこれを買うので割引しましょう
  • いつもこんなものを買っていますが、たまにはこういうのもどうでしょう

Amazonみたいに傾向分析してくれてもいい。いろいろなことができるだろう。
 ただ、支払いにはかごのID情報を使わないでほしい。かごに紐付いている買い物履歴情報と個人情報は遮断させるのだ。特にクレジット・カードと紐づけるのは抵抗がある。
 商品にタグをつけるのはまだコストがかかるだろう。そこで通路や値札にタグを付けるなら管理が容易だからICタグの実験には敷居が低いと思ったのだろうが、できるものとおもしろいものは違う。

せっかくやるならおもしろいものをやってほしい。